Arisama franchetianum [NMPV2021.LJ01CN]
- 大竹 洸希
- 2022年9月19日
- 読了時間: 2分
Arisaema franchetianum
丽江,云南(Lijiang, Yunnan)
2021 May. 27

今回から過去輸入分のNM-PV便をブログにまとめていきます
まずは云南省は丽江よりはるばるやってきた"本物"のArisaema franchetianumについて。
1.紗録
本種は中国南部のヒマラヤ地帯に広く分布するウンナンマムシグサ節(Sect. Franchetiana)の一種です。モモイロテンナンショウの名で呼ばれるA. candidissimumや、シマウマテンナンショウの名称で流通するA. fargesiiなどと近縁です。
本種の分布はA. fargesiiと重なっており、また形態もよく似ていることからこの2種は混同されることがあります。
本種の分布は旧広西省西部、贵州省、湖南省、四川省、雲南省、加えてミャンマー北部とベトナム北部です。これに対し、A. fargesiiの分布は重庆市、甘肃省南部、湖北省西部、湖南省、四川省です。
今回の入荷は云南中北部であるため、分布の重ならないエリアであることからA. franchetianumであることは確実と言えます。
2.分布詳細
Sect. Franchetianaの分布図は以下の通りです(Aroideana vol.40, No3, Dec. 31, 2017より引用)。
この通り、今回の入荷はA. fargesiiの分布範囲より南西の端に位置するエリアのため、A. franchetianaと言えます。
3.形態の差異
本種はA. fargesiiより仏炎苞の形状がヘルメット状になる点で区別できます。
A. franchetianumは仏炎苞舷部が内側に巻き込むようにしてヘルメット状の仏炎苞を形成するのに対し、A. fargesiiの舷部はさほど巻き込みません。
A. fargesiiが開花した際は、改めて2種を比較したブログを書こうと思います。
この2種は本当に形状が似ており、区別が容易ではありません。テンナンショウ全般にも言えることですが、採取地及び撮影地がどの種の分布域/標高に重なるかが重要な同定ポイントです。
不明種を調べる際、自生地をよく覚えておくと同定の手がかりになるでしょう。
それでは今回はこのあたりで。
※かなりざっくりした内容なので、今後加筆すると思います。
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