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執筆者の写真大竹 洸希

自然観察日記2

今回はハウチワテンナンショウを目的に、富士周辺のポイントを深掘りしました。





ヤマウツボ・Lathraea japonica

ブナ科カバノキ科ヤナギ科などの植物の根に寄生する寄生植物です。最初は菌従属性のランかと思いましたが、近付いてみたら違いましたね…

出だし初っ端でこの子に出会いました。



クロハシテンナンショウ・Arisaema monophyllum f. atrolinguum

ヤマウツボの次に出会いました。なんとも美しい。ここら一帯はヒトツバテンナンショウが多いのですが、特にクロハシ個体が多いことを後に知ります。



エビラシダ・Gymnocarpium oyamense

見慣れぬシダが点々とあり、友人にエビラシダであると教えてもらいました。

葉は薄くやや貧弱な印象でした。



クロハシテンナンショウ・A. monophyllum f. atrolinguum

こちらは筒部まで黒色を帯びるもの。

ここら一帯はこのタイプのヒトツバテンナンショウで溢れていて、なかなか楽しい散策となりました。



ホソバテンナンショウ・A. angustatum

ヒトツバとたいていセットで生えている種。垂直分布が重なるのでしょう。

これは滝に向かって右側の、水飛沫のかかるような場所で生育していた個体。端正でたいへん美しい。


オニイノデ・Polystichum rigens

このエリアでは大変珍しいシダ。ヤシャイノデなどと印象はよく似ていて、当初はそれと勘違いしてしまったほどです。

とても美しい。



ハウチワテンナンショウ・A. stenophyllum

現在はヒガンマムシグサのシノニムとされているが、標高1000m付近のブナ帯に自生していたことや、全体のいくつかの特徴から、やはり区別するべきではないかと思います。

今回目的にしていたもので、実態がよくわからなかったテンナンショウの一種でした。



ホソバテンナンショウ・A. angustatum

本種ではあまり見かけない、地模様の入るタイプ。前出のハウチワテンナンショウの場所からだいぶ離れた場所で観察しました。




とこんな感じ。そこそこの山奥ですが、だいぶシカの食害が進んでしまっていました。

細くちょろちょろと流れる、今にも枯れそうなV字の谷の小さな沢沿いを複数箇所歩きました。

なかなか楽しいですね。

今度はユモトマムシグサを探しに行こうと思います。


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